HOME > 読む! > 仏教書レビュー > 本の紹介

図解早わかり!親鸞と浄土真宗 「南無阿弥陀仏」この6文字の教えとは?
本の紹介
  • 早島 大英 (はやしま だいえい) 監修
  • 出版社・取扱者 : 三笠書房(知的生き方文庫)
  • 発行年月 : 2013年3月10日
  • 本体価格 : 本体571円+税

はじめに 親鸞と浄土真宗-「知りたいこと」がすぐわかる本
1章 早わかり!「親鸞と浄土真宗」の基本
2章 仏教界の革命児「親鸞」とは、どういう人?
3章 これだけは知っておきたい!「浄土真宗の教え」
4章 「浄土真宗の歴史」があっという間にわかる!
5章 人生が味わい深くなる「親鸞の言葉」
6章 読むだけで役立つ「浄土真宗のしきたり」
7章 「親鸞ゆかりのお寺」をめぐってみよう

浄土真宗と親鸞聖人についてコンパクトにまとめられた解説書である。各項目ごとに数ページに収めれられており、基礎を学ぶのには適切な量となっている。

はじめに親鸞聖人と浄土真宗についての解説がある。まず親鸞聖人や浄土真宗の特徴を捉え、他宗との違いについて触れている。次に、その親鸞聖人の生い立ちや浄土真宗の教えや歴史について解説が続く。

親鸞聖人が師・法然聖人より何を得たかという点では、親鸞聖人が他の弟子たちと信心について論争し、法然聖人が親鸞聖人の意見に賛成したことを強調する。教えについての説明では、他力念仏の意義に力点を置いている。親鸞聖人以後の浄土真宗の歴史に関しては、蓮如上人の布教スタイルなど、要所に図を取り入れイメージをつかみやすく構成している。

後半では、親鸞聖人の言葉や浄土真宗のしきたりを解説し、前半の学びがどういった形で生活に反映されるかといった点を知ることができる。その上、手元に置いておくことにより、いつでもその言葉に触れ、しきたりを確認することができる。

親鸞聖人や浄土真宗の入門としての解説書としてはもちろんのことながら、日常生活においても役立つ内容も盛り込まれており、是非手元に一冊置いておきたい書籍である


評者:雲居 玄道(浄土真宗本願寺派総合研究所研究協力者)


掲載日:2013年6月10日