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自死問題に関する取り組み

日本では昨年2012年、14年連続で3万人をこえていた自ら命を断った方の数が、はじめて3万人を下回りました。しかし、依然として自殺率は高い水準で推移しています。

総合研究所では、2007年からこうした自死(自殺)にまつわる苦悩を支えるための実践的な研究業務を推進してきました。それらは大きく以下の課題に分類できます。

 

(1)自死念慮者を支援するための研究

(2)自死遺族のグリーフケアに関する研究

(3)仏典における自死の記述に関する研究

(4)講演会・シンポジウムの開催、ブックレットの発刊等による情報発信

私達はこれらの課題について、学問的や教学的な課題として取り組むだけではなく、今まさに死にたい気持ちを持ち苦悩している方、大切な人を自死で亡くされた方など、苦悩に直面する方一人ひとりを支えるために、念仏者がいかに関わることができるのか、臨床的・実践的な視点から研究を進めています。