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布教時の作法

入退出

尊いご法縁です。本堂への入堂から退堂にいたる、すべての所作を丁寧にしましょう。

両手を振らず、静かに歩みましょう。

本堂入堂時はご本尊に一揖します。

ご法縁の種類や、会所の都合でさまざまな入退出がありますが、基本を下記に示します。

後門から(略正装 第二種:黒衣・五条袈裟)

高座や演台のある側の内陣を通り、脇壇の前で一揖、余間に進む。

本尊横の位置で着座して、合掌・礼拝。外陣に降りて、高座等の演台に向かう。

余間から(略装各種:黒衣・輪袈裟)

余間を進み本尊横の位置で着座して、合掌・礼拝。

外陣に降りて演台に進む。

外陣本尊前で着座・合掌・礼拝はいらない。

外陣から(正服・略服各種:布袍・輪袈裟)

外陣を進み本尊前に着座して、合掌・礼拝。演台に進む。

布教時の作法

はじめに

演台に立って、一揖する。

御文章箱の蓋を両手で持ち上げ、本尊より下座に置く。

御文章を頂戴し、開いて、御文章箱の中に置く。

讃題

讃題は法話全体の主題であるから、ゆっくり丁寧に、正確に述べる。

讃題を述べる時は、合掌し自らも聴聞する気持ちで唱える。

御文章

法話の肝要として、御文章を一通拝読する。

明瞭でゆっくりと丁寧に拝読する。

一回目の「あなかしこ」で御文章を閉じ、

二回目の「あなかしこ」で目の高さまで頂戴する。

御文章箱に収め、蓋を閉め、一揖する。

注意点

中啓や夏扇で指し示したり、演台等をたたかない。

念珠をもて遊ばない。

口演による布教を第一とし、黒板を使用しても最小限に止め、計画的に効果のある方法で使う。

本尊や祖師等を示すときは、手のひらを上に向け、丁寧に示す。

時間を気にして、時計を頻繁に確認することはつつしむ。