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お寺に嫁いでしまった。
本の紹介
  • 青江 美智子 (あおえ みちこ)
  • 出版社・取扱者 : 扶桑社
  • 発行年月 : 2007年11月9日
  • 本体価格 : 本体1,300円+税

まえがき
第1章 お寺のお嫁さんの日常
第2章 「お寺のお嫁さん」以前
第3章 お坊さんにひと目惚れ
第4章 お寺に嫁ぐということ
第5章 【彼岸寺】
第6章 死に往く命、生まれ往く命
あとがき

本書は、「彼岸寺」というインターネット寺院のブログに掲載された内容をもとにまとめられたものである。

ごく普通のサラリーマン家庭に育ち、大学卒業後、OL生活を送っていた著者がお坊さんに一目惚れ、ついには、お寺に嫁ぎ、新たな生活を始めることになったという顛末が日記風に綴られている。お坊さん、お寺、という未知の世界に飛び込んだ著者にとっては、すべてがカルチャーショックと戸惑いの連続のようだが、様々な出会いを積極的に受け入れ、新たな環境の中でも自分の個性を存分に発揮しようとする逞しい生き方が伝わってくる。特に、生と死という人生の根幹に関わる問題について、自身の個人的な経験なども織り交ぜながら、お寺という環境の中でどのように考えたのか、という件は読む者を惹きつける。

なお、本書では、著者夫妻がこれからの時代のお坊さんやお寺のあり方を同志とともに模索する試みの一つであるインターネット寺院「彼岸寺」の活動についても詳しく紹介されている。


評者:石上 和敬(教学伝道研究センター常任研究員、武蔵野大学講師)


掲載日:2008年4月25日