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コラム伝道 / ご利用・取扱注意!! HP「布教伝道の基礎」

HP「布教伝道の基礎」企画・運営の担当者より、当HPをご覧の皆さまへ。

当HPは、これから布教・伝道をこころざす人を対象とし、伝道をサポートするための情報提供を目的としています。ウリの一つは、法話のヒントとなる様々な話材を提供していることです。

コンテンツには、ご讃題としてよく用いられるご文を取り上げ、味わいや法話作成のヒントを紹介する〈讃題の例と解説〉、法話のヒントとなる話材を『浄土真宗聖典』・「ジャータカ物語」・仏教説話・近代説教史料から紹介する〈例話の紹介〉などがあります。

また、「みんなの法話」の検索窓口を開設していますが、これを使用すると、2000年4月から現在までの本願寺新報に掲載された法話を、キーワードによって一度に検索することができ、法話のヒントを見つけることに役立ちます。

ここで私の苦い思い出を一つ。

初めて依頼を受けて法話させていただいた時のことです。その時はワラにもすがる思いで、「みんなの法話」を片っ端から読みあさり、面白い話や感動する話を見つけてきて、それらをどうにかくっつけて法話しました。それなりに良い反応もあり、思ったよりも上手くできたなと、その時は、ホッと胸を撫で下ろしました。

ところがある時、先輩の「素晴らしい例話も合法ができてなければ台無しだよな」という言葉を聞いてハッとしました。というのも、私の法話が、まさに、とってつけた合法だったからです。まず例話を探してきて、それに合いそうなご讃題を選んで、無理やりにご法義と結びつけていたのです。あくまでも「例話」は、ご法義を伝えていくためのものでしかないのに…。

他の方の法話はとても参考になります。しかし、上辺だけ真似ても、けっして法話にはなりません。他の方の法話を参考にする際は、自分自身が、その例話からご法義のどの部分について味わったのかを明確にする必要があります。そして、ご讃題が指し示すご法義と例話がきちんと結びついていなければ、「法話」にはなりません。

当HPに掲載の例話を参考にして法話を作成される際には、ぜひとも、例話に付してある解説を参考に、例話が指し示しているご法義を十分に味わってから、ご利用いただきたいと思います。今後とも、どうぞ、当HPをご贔屓に。

2009/08 教学伝道研究センター研究員 竹本了悟