- 出版社・取扱者 : 日本放送出版協会
- 発行年月 : 2010年12月5日
- 本体価格 : 本体1,500円+税
目 次 |
序章 親鸞の生涯と著作 第一章 仏の徳を讃歎する歌 第二章 阿弥陀仏の徳をたたえる 第三章 阿弥陀の誓願 第四章 罪深き衆生の救われる道 第五章 無限の果を生み続ける 第六章 浄土へ行く道・還る道 第七章 感謝の心・懺悔の心 第八章 末法の世にともされる灯 第九章 真実信心を得る 第十章 如来大悲に身をまかせて あとがき |
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「和讃」とは、仏法あるいは仏の徳などを讃える七五調の歌である。親鸞聖人は500首以上の和讃を残しており、中でも「浄土和讃」「高僧和讃」「正像末和讃」は「三帖和讃」と総称され、親鸞聖人の宗教的感情が豊かに表現された作品として知られている。
本書は親鸞聖人の残した和讃の一部を取り上げて解説した概説書。解説する和讃の選定について、著者は「あとがき」で「抄出の仕方が多分に恣意的」(352ページ)と断っているが、読み手に配慮し、よく知られた和讃が選出されているように見受けられる。また、解説にあたっては、和讃の中に表現されている親鸞聖人の深遠な教えが分かりやすい形で明らかにされており、随処に著者の深い味わいも示されている。
本書は1997年にNHKライブラリーより発行された『親鸞和讃〜信心をうたう〜』の内容を収載し、再編集したものである。
評者:網代 豊和(教学伝道研究センター研究助手)
掲載日:2011年2月10日