- 出版社・取扱者 : 自照社出版
- 発行年月 : 2007年7月26日
- 本体価格 : 本体2,000円+税
目 次 |
妙好人 他力不思議 恵信尼さまのお手紙 南無阿弥陀仏のこころ 聖徳太子と親鸞聖人 本願の念仏 如来よりたまわりたる信心 浄土真宗のすくい あとがき |
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本書は、著者が80歳を迎えたのを記念して出版された法話集である。芦屋仏教会館で行われた夏期講座、西宮市鳴尾町にある善教寺での報恩講法話、真宗教団連合滋賀県支部での講演の記録が収められている。
親鸞聖人の遺徳をしのぶための「報恩講」での法話が半数を占めており、親鸞聖人の言葉や足跡を振り返りながら、阿弥陀仏の教えが分かりやすく説明されている。著者は、阿弥陀仏の教え(念仏)を「在家の生活を、仏道としての生活に転換していく。それが本願念仏のはたらきなのです」(115ページ)と示すなど、念仏者の生き方についての鋭い指摘を展開している。
また、聖徳太子や法然聖人、親鸞聖人の兄弟子達(善恵房証空・勢観房源智・念仏房念阿・聖光房弁長)についても、著者の幅広い視点より、その生い立ちや思想について説明がなされている。
評者:網代 豊和(教学伝道研究センター研究助手)
掲載日:2008年4月25日