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心に響く3分間法話 子どもに聞かせたい法話
本の紹介
  • 仏の子を育てる会 (ほとけのこをそだてるかい)
  • 出版社・取扱者 : 法蔵館
  • 発行年月 : 2012年11月30日
  • 本体価格 : 本体1,000円+税

まえがき
いただきます
多数決ではだめ
いのちの重さ
甚次郎兵衛がゴロゴロ
あとがき

「仏の子を育てる会」は、浄土真宗本願寺派・大谷派・出雲路派の坊守ら10人が「子どもたちに、仏さまのお心を伝えたい」との思いから始まった会であり、これまで仏教に関する子ども向けカルタや紙芝居なども出版している。

本書は、福井新聞に寄稿された「子どもの法話」38編をまとめた法話集である。「子どもたちに、仏さまのお心を伝えたい」(あとがき)とあるように、それぞれの法話の中には仏教の教えにもとづくやさしい心やあたたかい心が記されている。およそ日常生活の中での出来事や、詩などを通じて、仏教の教えを伝えようとする話が多い。見開き1ページに1編の法話が掲載され、話しても3分程度で終わる分量である。法話の具体的な対象年齢は幼稚園・保育園に通う位の子ども達であろう。小さな子ども達に法話をする時の参考にしたい一冊である。また、「子ども向け」ではあるものの、大人にも聞いてもらいたい法話である。


評者:網代 豊和(浄土真宗本願寺派総合研究所研究助手)


掲載日:2013年2月12日