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天台−比叡に響く仏の声−
本の紹介
  • 道元 徹心 (みちもと てっしん)
  • 出版社・取扱者 : 自照社出版
  • 発行年月 : 2012年3月31日
  • 本体価格 : 本体2,400円+税

序文(淺田 正博)
『天台−比叡に響く仏の声−』について(道元 徹心)
第1章 中国天台の教義
第2章 日本天台の教義と展開
第3章 天台の実践行
第4章 天台声明と芸術
紀行文 中国 天台山・大蘇山・盧山参拝の旅(道元 徹心)
執筆者一覧

中国隋代、天台大師智顗(ちぎ)によって開かれた天台宗は、最澄により日本にもたらされ、比叡山を中心に日本でも広がっていった。そして、法然聖人や親鸞聖人を含む日本仏教の多くの祖師を輩出した。

龍谷大学では2010年からの2年間、「天台−教義と実践−」と題して特別講座を開講した。本書はその講演録である。龍谷大学や叡山学院教授などによる教義解説とともに、千日回峰行者や延暦寺執行などによる多種多様な実践行の紹介、さらに声明や仏像彫刻といった分野にまで言及している。「教理と実践の関係が二者一具となって修められているところに、天台仏教の成仏道があると言えるでしょう」(序章)という天台仏教を、幅広い視点から学べる一冊である。

同じく特別講座の講演録として『唯識』『西域』の2冊が刊行されており、続刊として『倶舎』『華厳』が予定されている。


評者:真名子 晃征(浄土真宗本願寺派総合研究所研究助手)


掲載日:2013年2月12日