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書いて味わう正信偈
本の紹介
  • 本願寺出版社東京支社企画委員会 (ほんがんじしゅっぱんしゃとうきょうししゃきかくいいんかい) 企画
  • 出版社・取扱者 : 本願寺出版社
  • 発行年月 : 2007年8月1日
  • 本体価格 : 本体500円+税

本書のねらい
本書の使い方
『正信偈』について
あとがき

「正信偈」は親鸞聖人の『教行信証』の一節で、浄土真宗の教えの要点を示した偈(仏徳などを讃える漢文の定型詩)である。浄土真宗の日常の勤行で用いられており、浄土真宗の門信徒になじみ深い。

「本書のねらい」に「書くことにより味わいを深めることを目的として、編集しました」とあるように、山本慧氏(本願寺浄書室)による書を手本としながら(あるいはなぞりながら)、書写していけるようになっている。分かりやすい現代語訳や語句の解説が、広中建次氏によるイラストを交えて並記されており、書き写しながら味わい、内容を学ぶことができるよう工夫されている。

「『正信偈』について」での説明や、書写するページの現代語訳と解説だけでも「正信偈」のおおよそを理解できるが、より深く知りたい人のために参考文献として『正信偈を読む』『正信偈入門』『やさしい正信偈講座』『ひらがな正信偈』(いずれも本願寺出版社刊)などを紹介している。


評者:多田 修(教学伝道研究センター研究助手)


掲載日:2008年4月25日