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浄土真宗はじめの一歩
本の紹介
  • 森田 真円 (もりた しんねん)
  • 釈 徹宗 (しゃく てっしゅう)
  • 出版社・取扱者 : 本願寺出版社
  • 発行年月 : 2012年8月1日
  • 本体価格 : 本体1,200円+税

はじめに
第一章 浄土真宗の教え(森田 真円)
浄土真宗の教章(私の歩む道)
第二章 なるほどナットク 浄土真宗(釈 徹宗)
第三章 お仏壇のある暮らし
第四章 お寺にお参りしましょう
第五章 本願寺

本書は、これまでお寺と縁の薄かった人が浄土真宗の一歩を踏み出したくなるような一冊である。カラーイラストがふんだんに用いられ、親しみが感じられる。

内容について最大の特徴と思われる点は、第三章「お仏壇のある暮らし」だろう。日常生活の中で仏様をお参りするかしないかの違いが何を生み出すのかを教えてくれる。生活スタイルの変化によって疎かにされがちな、仏様をお参りすること(合掌)の大切さが確認でき、お参りしたい気持ちとなる。

この他にも、浄土真宗の本尊である阿弥陀如来についてや、浄土真宗の教えの三大要素(他力本願・悪人正機・往生成仏)が、教章(現ご門主が制定された、浄土真宗の要旨が示されたもの)と関連づけて解説される。さらに、浄土真宗についてのQ&A、本願寺派のお寺の年中行事、本山である本願寺の案内が載せられている。是非とも読者の対象を問わず多くの方に読んでもらいたい。


評者:網代 豊和(浄土真宗本願寺派総合研究所研究助手)


掲載日:2012年11月12日