浄土真宗本願寺派総合研究所は『お寺で知る終活講座~本当にあった事例から知る親子の本音』と題して、親世代、子世代をこえた他人同士での交流とテーマ別の講師をお招きした講演に同時参加できるイベントを行います。京都府内の高齢者の困りごと相談窓口などの事業を行う、「公益財団法人京都SKYセンター」の企画協力を受け、2021年8月28日(土)から計5回の連続講座で実施します。
取り組みの背景
親子のコミュニケーション不足、すれ違いにより、孤立する高齢者やストレスを抱える方々のお話を伺うことが増えています。親子双方が納得した人生を送るためにも、また親世代にとってはよりよい終活を考える上でも、世代をこえた相互理解が欠かせないと考えています。
一方で、終活は「縁起でもない話」というイメージがあり、日頃考えていることがあったとしても、実の親子には切り出しにくいという声もたくさん聞かれます。
そんな悩みを抱える方々が、当講座で親世代と子世代の他人同士による情報交換を行うことで相互理解を深めることができるのではないか。老後の親子のすれ違いを解消するきっかけになるのではないかと考え、開催に至りました。
お寺は元々、老若男女が集い、いのちのつながりを感じる場でもあります。当講座は終活というテーマを通じて、そのような時間を提供できればと思います。
イベント概要
全5回の日程とテーマ別講師紹介
第1回: 8月28日(土) 介護(介護のコツ、施設の選び方等) 「介護現場で思う事~理想と現実 私の葛藤~」 |
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第2回: 9月25日(土) 医療(認知症、終末期等) 「認知症と親子関係〜支援を通して気づくこと〜」 |
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第3回:10月16日(土) 後見・財産 「65才を過ぎたら親子で終活に取り組みましょう!! ~いざというとき、家族が困らないために~」 |
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第4回:11月 6日(土) 葬儀・納骨について 「持続可能(サスティナブル)な「家族の継承」に必要なこと」 増井康高氏(株式会社ひまわりコーポレーション(お葬式のひなた)代表) |
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第5回:12月 5日(日) 「まとめ~エンディングノートを書こう!~」 |
開催時間
各回 14:00~16:30
14:00 主催者挨拶
14:10~15:10 講師による講義
15:10~16:00 質疑応答・意見交換会
16:00~16:30 高齢者情報相談センターによる終活相談
開催場所
オフラインとオンラインのハイブリッド形式にて開催します。
オフライン会場: 西本願寺聞法会館3階研修室1
オンライン会場: Zoom
※新型コロナウイルス感染症対策として、オフライン会場の参加は65歳以上の方々のみ
40名限定とし、定員をこえるお申込みを頂いた際には抽選とさせていただきます。
参加対象
・親の老後を考え始めた、または考えている方々
・自身の老後を考え始めた、または考えている方々
申し込み方法
オンライン(ZOOM)参加は無制限ですが、会場参加は40名定員のため、申込多数の場合は抽選となります。
オンライン申し込みの場合は、8/23(月)に申込〆切、8/25(水)にeメールにてZOOMのアドレスをお知らせいたします。
会場申し込みの場合は、8/23(月)に申込〆切、8/25(水)にeメールにて抽選結果をお知らせいたします。
受診可能なメールアドレスのご記入をよろしくお願いします。
【浄土真宗本願寺派研究所について】
▶浄土真宗本願寺派総合研究所 webサイト:http://j-soken.jp/
【取材のご依頼などお問い合わせ】
075-371-9244 (浄土真宗本願寺派総合研究所 加茂・髙橋)
【主催】
団体名 :浄土真宗本願寺派総合研究所
所在地 :京都市下京区堺町92
URL :http://j-soken.jp/
【主催協力】
法人名 :公益財団法人京都SKYセンター
所在地 :京都市中京区烏丸通丸太町下ル ハートピア京都2階
【参考】
◆孤独死と終活
つながりの希薄化とともに社会問題となっている孤独死。独りで亡くなることそのものが問題なのではなく、望まずして社会的に孤立し、孤独感の中で亡くならざるを得ない社会のあり方にこそ問題があると考えます。自らの死を意識し、生前から周囲とのつながりを大切にする「終活」は、孤独死対策のひとつといえるのではないでしょうか。
◆終活とは
「超高齢社会」、「人生100年時代」といわれる中で、「終活」への関心が高まっています。この「終活」という言葉は週刊朝日で生まれた言葉であり、一般的には「人生の終わりのための活動」と認識されています。ともすれば、死ねば全てがおしまいと簡単に片付けてしまったり、つながりの中で生きているという視点が抜け落ちてしまいがちです。いついかなるきっかけで命が尽きるかわからない無常の世を生きながらも、確かな依りどころをもって精一杯生き抜くことが本当の「終活」といえるのではないでしょうか。