- 出版社・取扱者 : 茨城新聞社
- 発行年月 : 2008年6月22日
- 本体価格 : 本体857円+税
目 次 |
「茨城と親鸞」ゆかりの地一覧 「茨城と親鸞」ゆかりの地マップ 1 新しい親鸞像 (中略) 76 見返り橋 あとがき |
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親鸞聖人は壮年期を常陸国(茨城県)で過ごされたため、県内には聖人ゆかりの地が多い。本書は、著者が歴史学・民俗学・真宗学などの成果をもとに、県内の聖人ゆかりの地を実地に検証したものである。
全検証地(76カ所)を写真入りで紹介し、その地にまつわる伝説などにも考察を加え、一つ一つを簡潔に纏めている。巻頭には「茨城と親鸞」ゆかりの地一覧や「茨城と親鸞」ゆかりの地マップを収めていることもあり、どこに何があるのかが一目でわかる。是非旅のお供にしたい一冊である。
著者は調査を通して、聖人の遺跡などを数多く維持してきた先人の努力に感動したという(あとがき)。また、稲田神社を取り上げた項目では、「稲田草庵は、ほとんど稲田神社境内のうちにあった。奇稲田姫命を拒否しては生きられまい。しかし親鸞は稲田草庵に住み続けた」(31ページ)と述べ、親鸞聖人の神祇観について新たな見方を提起している。
なお、本書は2006年7月24日から2008年5月5日まで『茨城新聞』に連載されたものである。
評者:網代 豊和(教学伝道研究センター研究助手)
掲載日:2008年11月10日