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阿弥陀仏の救い-人生の帰趨-
本の紹介
  • 普賢 晃壽 (ふげん こうじゅ)
  • 出版社・取扱者 : 永田文昌堂
  • 発行年月 : 2008年2月3日
  • 本体価格 : 本体2,000円+税

はしがき
第1章 親鸞聖人750回大遠忌「ご消息」讃仰-親鸞聖人のみ教え-
第2章 阿弥陀仏の世界
第3章 指方立相の浄土-かたちある浄土の意義-
第4章 親鸞聖人と他力本願
第5章 親鸞聖人から蓮如上人へ
第6章 季の折々に

本書は、普賢晃壽・本願寺派勧学寮頭の喜壽を記念して出版されたものである。

第1章では、親鸞聖人750回大遠忌「ご消息」についてふれ、親鸞聖人のご生涯をたどりながら、「凡夫の真相を省みて慚愧の人生を歩まれる聖人」の尊いお姿に対する思いが寄せられている。第2章では、私をして「南無せしめ、信ぜしめ、称名念仏せしめる」阿弥陀仏の救いを明らかにしている。そして、第3章と第4章では、浄土の本質構造、さらに他力本願について解説されている。第5章では、親鸞聖人から蓮如上人に至るまで本願寺教団にどのような歴史的展開があり、さまざまな動乱の中において、教えがどのように受け継がれてきたのか明らかにされている。第6章では、それらを踏まえつつ、「娑婆は邂逅と別離の繰り返し」とした上で、「人生の帰趨は阿弥陀仏のお浄土である」と見据え、お念仏をいただく報恩の日暮らしのあり方が示されている。


評者:大江 宏玄(教学伝道研究センター研究助手)


掲載日:2008年5月12日