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落語でブッダ 落語がわかる仏教が楽しくなる
本の紹介
  • 釈 徹宗 (しゃく てっしゅう)
  • 出版社・取扱者 : NHK出版
  • 発行年月 : 2013年12月1日
  • 本体価格 : 本体1,000円+税

はじめに
第1回 落語と仏教は大の仲良し 柳家喬太郎 古典落語『仏馬』
第2回 笑いとお説教の関係 笑福亭たま 古典落語『猿後家』
第3回 江戸っ子人情と法華信仰 入船亭扇辰 古典落語『甲府い』
第4回 落語の中の仏教説話 露の団姫 古典落語『松山鏡』
第5回 禅問答を落語で表現すると 柳家喬太郎 古典落語『蒟蒻問答』
第6回 なにわ商人文化と浄土真宗 桂塩鯛 古典落語『お文さん』
第7回 宗教を笑い飛ばす!? 五明樓玉の輔 古典落語『宗論』
第8回 日本人、こころの原風景 桂文我 古典落語『蛸芝居』
『落語でブッダ』収録お寺ガイド
寄席に出かけよう!全国落語寄席ガイド
落語会ガイド
宗派別落語ガイド

NHKで昨年(2013年)12月から今年1月にかけて「落語でブッダ」が放送された。落語を通して仏教を語る番組であり、番組では落語口演と、落語家と釈徹宗氏(相愛大学教授、如来寺住職)の対談がなされていた。本書は、その番組の放送に先行して発行された。本書を読めば、放送を見ていない人でも、落語が仏教と縁の深い芸能であると知ることができるようになっている。

本書の「はじめに」で釈氏は「仏教を知れば落語は何倍も楽しめることは確かです。また落語を通して仏教に近づくことも起こるはずです」と語っているが、評者も同感である。余談であるが、当研究所の企画「落語の中の浄土真宗」(2012年10月22日開催)において、評者は釈氏と対談しており、その中で評者は「仏教ネタの落語が仏教への興味を引き起こし、仏教を知ることで仏教ネタの落語をもっと楽しめるようになるという相乗効果を期待したい」と話したことがある(詳しくはこちら)。

より多くの人が仏教に触れて欲しいと評者は願っており、そのためには仏教に接する機会が多様であるのが望ましい。落語がその一翼を担ってくれるのであれば、喜ばしいことである。


評者:多田 修(浄土真宗本願寺派総合研究所研究員)


掲載日:2014年3月10日