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目 次	まえがき 四月 浄土真宗本願寺派安楽寺　藤澤克己住職の言葉 曹洞宗正山寺　前田宥全住職の言葉 日蓮宗永寿院　吉田尚英住職の言葉 五月 浄土真宗本願寺派安楽寺　藤澤克己住職の言葉 臨済宗建長寺派深浦山独園寺　藤尾聡允副住職の言葉 浄土宗真福寺　加藤健一副住職の言葉 六月 浄土宗長持山浄信寺　吉田健一住職の言葉 日蓮宗永寿院　吉田尚英住職の言葉 真言宗豊山派円東寺　増田俊康住職の言葉 七月 曹洞宗正山寺　前田宥全住職の言葉 日蓮宗瀧穐山法泉結社　齊藤澄泉教導の言葉 浄土宗長持山浄信寺　吉田健一住職の言葉 八月 臨済宗建長寺派深浦山独園寺　藤尾聡允副住職の言葉 真言宗豊山派長寿院寳泉寺　色摩真了副住職の言葉 浄土真宗本願寺派安楽寺　藤澤克己住職の言葉 九月 真言宗豊山派円東寺　増田俊康住職の言葉 浄土宗王子善光寺　小野静法副住職の言葉 日蓮宗永寿院　吉田尚英住職の言葉 あとがき

テレビ朝日系の番組『やじうまテレビ！』には、伝統仏教の諸宗派の僧侶が説法するコーナー「そっと後押し　きょうの説法」がある。本書は、その説法７４話をまとめたものである。いずれも平易な言葉で語られていて、けっして教義を教条的に押し付けるような内容ではない。こんな説法を聴いて一日がはじめられたら、なんと素敵なことだろうと思わせるものばかりである。

「テレビでは特定の宗教の宣伝に繋がるような放送はできません」（あとがき）とある。それにも関わらずこのようなコーナーが企画されたのは、番組スタッフの「朝、テレビをつけた人たちに今日を生きる希望と勇気を少しでも持ってもらえるような放送ができないものだろうか」（同前）との思いからである。実現したということは、これらの説法が「特定の宗教の宣伝に繋がらない」と判断されたのであろうが、それは同時に、仏教が一般の人々が考える「宗教」という枠組みには収まりきらないなにものかを宿しているという証しになるのかもしれない。