- 出版社・取扱者 : 法蔵館
- 発行年月 : 2010年9月20日
- 本体価格 : 本体1,800円+税
目 次 |
1 仏教から見た現代の生と死 2 オウム事件と宗教教育 3 日本人の宗教観を問いなおす 4 真宗門徒のたしなみ 5 差別・女性論 6 戦争・平和・靖国 7 浄土真宗の歴史に学ぶ あとがき 増補新版へのあとがき |
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脳死・臓器移植、宗教教育、政治と宗教の関わり……これらは現代社会における重要な問題であるが、結論を出すのは容易ではない。これらの論点について、浄土真宗の視点からどう考えたらよいか。本書は、その課題に取り組んだ一冊である。本書で取り上げられたテーマについて多様な見解があり得るが、著者は「“こんなふうに考えてみることもできるのではないでしょうか”との、一仏教者からの問題提起として読んでいただければ幸いに存じます」(「あとがき」)と言う。 なお、本書は月刊誌『築地本願寺新報』(本願寺築地別院発行)に、1994~2000年に掲載された原稿がもとになっているが、ここに取り上げられたテーマやそれに対する視点は、10年以上経った今でも古びていない。今回の増補新版の発行にあたって、浄土真宗本願寺派東京教区の僧侶有志によるホームページ「ポストエイオス研究会」に掲載された原稿が新たに収録されている。
評者:多田 修(教学伝道研究センター研究助手)
掲載日:2010年12月10日