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第9回 行ってきました “親鸞さまの道”~念仏門への道~

 2018(平成30)年2月17日(土)から3月10日(土)の毎週土曜日に、第9回「一緒に歩こう」“親鸞さまの道”~念仏門への道~を開催いたしました。今回は、親鸞聖人が参籠された六角堂から、東山吉水の法然聖人を訪ねて行かれたと推定される道程を中心としています。また各所での解説に加え、謎解き(謎解き脱出ゲーム制作団体「Toy×ボース」に問題を依頼)を行いました。
 参加してくださった皆様と、たとえわずかであっても、親鸞聖人のお気持ちに近づく、ご苦労を偲ぶ、そのような体験が出来ればとの趣旨で、企画・開催しました。

今回のコース

ツアーの様子

 六角会館(六角堂の南向かい)で出発式を行い、六角堂へ。謎解き1問目の後に解説を行い、参加者一同、親鸞聖人の百日参籠と夢告に思いを馳せました。

 六角堂からは東洞院を下り、四条通りに沿って四条大橋へ。橋の下で謎解き2問目。六角堂参籠に向かう親鸞聖人が四条大橋で聖覚法印に出会ったという伝承などを紹介し、今通ってきた道も親鸞聖人が歩かれていたことを確認しました。

六角堂

※六角堂
紫雲山頂法寺。親鸞聖人が29歳の時にここへ参籠し、聖徳太子の夢告をうけられた。

※聖覚法印
法然聖人の弟子で、親鸞聖人の兄弟子になる。著書に『唯信鈔』がある。安居院流の唱導(説教)師としても有名。

 

 

安養寺(吉水草庵跡地)

 四条大橋からは祇園、円山公園を抜けて安養寺へ。2月17日には、この行程で雨と雪が降り出し、寒さと戦いながら歩きました。
 安養寺(吉水草庵)で謎解き3問目。頭が柔らかくなってきたところで、法然聖人が草庵を結んでおられた吉水の解説をおこないました。

 その後、知恩院の中を通り、高台寺方面へ。道中にある青龍寺(六時礼讃縁(ゆかり)のお寺)前で少し説明をして大谷本廟へ向かいます。

※六時礼讃
善導大師の著された『往生礼讃』のこと。浄土教の敬虔な日常行儀(六時:日没・初夜・中夜・後夜・晨朝・日中のお勤め)をあらわしたものとして、お勤めに用いられている。

※大谷本廟
親鸞聖人の廟所。

 

 

 到着後、門前で記念撮影をして、研修道場へ移動します。お勤めの後、謎解き4問目。最後に本日のまとめをして解散となりました。

 参加者の皆さんが、頭を抱えながら謎解きに挑戦し、答えがわかった時にぱっと明るい顔になっておられたのが印象的でした。

 今回は謎解きという要素を入れることで、ひと味違う「親鸞さまの道」を楽しんでいただけたと思います。

大谷本廟研修道場でのお勤め

参加者の声―当日のアンケートから―

・初めて参加させていただきましたが、親鸞聖人をしのびながら、み跡をあるくことができ、ますますご恩報謝につとめたいと思います。(50代・男性)

・歩いて御旧跡をまわり、クイズも楽しかったです(女性・30代)

・聖人のその時のお心に近づけたような気持ちになり、楽しみました。(女性・60代)

・難しいようで、よい頭の体そうになり、答えにうなずけることができ良かったです。(女性・50代)

・よく通っている場所ばかりですが、詳しいことは知らずに通りすぎていました。今日、ご説明を聞き、嬉しく思いました。ありがとうございました。(女性・70代)

2月17日の参加者
2月24日の参加者

3月3日の参加者

3月10日の参加者

 

※「Toy×ボーズ」

「Toy×ボーズ」と書いて、「トイカケボーズ」と読む。

2015年より、謎解き脱出ゲーム等の遊びを通して、参加者に仏教の世界観を体験してもらうことを目的として立ちあげられた有志のプロジェクトチームである。

「Toy×ボーズ」webサイトより