- 出版社・取扱者 : サンガ
- 発行年月 : 2008年11月28日
- 本体価格 : 本体1,600円+税
目 次 |
はじめに 第一講 『ダンマパダ』への入り口 第二講 『ダンマパダ』で学ぶ仏教の基礎 第三講 ダンマパダの語る世間 第四講 ダンマパダが説く日常生活の倫理 第五講 『ダンマパダ』でわかる仏教の魅力 第六講 『ダンマパダ』に挑む!?宗教的実存 講座のおわりに あとがき |
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著者は兵庫大学准教授。浄土真宗本願寺派寺院の住職としても多彩な活動をしている。本書は、著者の7回にわたる『ダンマパダ(法句経)』講座を書籍化したものである。
『ダンマパダ』は423の偈頌(げじゅ)よりなるが、本書はそれを逐一解説していくのではなく、各講義のテーマに沿ったものを紹介するという形式をとっている。また、それぞれの偈頌には「超意訳」として著者独自の現代語訳が付され、より身近な感覚で味わうことができる。『ダンマパダ』は基本的には出家者を想定したものであるが、「『出家』を説く言葉の中にも私たちが日常を生きる手がかりがあ」(32ページ)るとして、在家仏教者の立場から読み進めていく。
また著者は、『ダンマパダ』が説くのは大いなる真理だが、そこには「『こっちの方向を向いて歩むのだ』というとても強いメッセージを感じ」(261ページ)、必ずその枠組みからこぼれる人がいると言う。そして、「従来の仏教の枠組みからこぼれるような」(262ページ)人たちのために浄土仏教があると述べ、法然聖人や親鸞聖人などにも言及する。
評者:伊東 昌彦(教学伝道研究センター研究助手)
掲載日:2009年5月11日