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大きな字で読みやすい浄土真宗やわらか法話3
本の紹介
  • 本願寺出版社 (ほんがんじしゅっぱんしゃ)
  • 出版社・取扱者 : 本願寺出版社
  • 発行年月 : 2015年11月30日
  • 本体価格 : 本体600円+税

生かされて生きる(村上泰順)
留学生に教えられること(白川晴顕)
悲しみを乗り越える(井上慶永)
光に遇う(西原祐治)
今、私たちに大切なこと(三宮亨信)
親の気持ちが親を動かせる(安方哲爾)
あの人の置き土産(田井智彦)
だいじょうぶ、だいじょうぶ(片江哲海)
功徳の大宝海(松嶋智譲)
しりとほしたらばこそ(佐々木義英)
「幸せ」と「仕合わせ」(松本智量)
法身の光輪きはもなし(相馬一意)

本書は、本願寺出版社発刊の月刊誌『大乗』(https://hongwanji-shuppan.com/item/teiki.html?nbn=daijyou)の連載「暮らしの中の法話 みほとけとともに」をまとめて書籍化したものである。本シリーズは本書で3冊目である。大きな字でとても読みやすいうえに、短編法話集なのでどこから読んでも差し支えない。シリーズとして統一されたシンプルなデザインで、1冊買うと全種類揃えたくなる。

「やわらか」というタイトルが、妙に魅かれる。「法話」と聞くと、普段仏教・お寺に馴染みのない方々にとっては、自分と遠い存在と思うかもしれない。しかし本書は、そのようないわゆるはじめて仏様のお話を聞く人々にとっても、読みやすい内容である。

私たちは生きてゆく中で、自らの力では解決できない悩み苦しみに直面することがある。そんな時、人生そのものに対する問いが起こる。そのような問いに、どう対すればよいか、その手がかりが本書にはふんだんに詰まっている。「あとがき」に「この世にいのちを恵まれた人は、どんな人であろうと、いろいろな人やさまざまな言葉との出会いを生きる力にして、人生の困難や苦しみを乗り越え、また多くの慶びに包まれながら生きています。」とあるように、人生の困難や苦しみを乗り越え、慶びに包まれるに至る言葉に、本書で出会えるであろう。


評者:南條了瑛(浄土真宗本願寺派総合研究所委託研究員)


掲載日:2016年4月11日