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お浄土があってよかったね(2) 医者の本音、患者の本音
本の紹介
  • 宮崎 幸枝 (みやざき ゆきえ)
  • 出版社・取扱者 : 樹心社
  • 発行年月 : 2014年11月10日
  • 本体価格 : 本体2,000円+税

序文
第一章 病院のこころ-お浄土があってよかったね
第二章 みやざきブータン村へようこそ
第三章 ビハーラとは何か?
第四章 なんだか呼びたい おかあさん
第五章 人の「いのち」をわが「いのち」のように-病院仲間たちの言葉
第六章 最後のハッピーバースデイ
あとがき

医療法人精光会みやざきホスピタル(茨城県稲敷市)は「患者様とご一緒に、今恵まれた『いのち』を深く味わい、一時一時を大切に生きていくことをよろこび合っていきたい」(同病院ホームページより)という法人理念【みやざきホスピタルホームページへリンク】を掲げた病院である。その副院長である著者は、お念仏の教えをもとに、ビハーラ活動など医療に取り組んでいる。本書は、お念仏の教えが医療に表れている姿をつづった一冊である。

著者は、人は誰もが本音を隠し持っていて、その中でも究極の本音は「死にたくないが、百%死なねばならない」「死にたくないが、生きていてもしょうがない」「生きている意味が分からない」であり、そのような「いのち」の問題を解決してくれるのが「他力の教え」だと述べる。「死はお終(しまい)じゃない」「お浄土に生まれる」「阿弥陀様がお念仏で届いている」という安心感。そこから生まれた喜びの言葉が、題にもなった「お浄土があってよかったね」である。


評者:多田 修(浄土真宗本願寺派総合研究所研究員)


掲載日:2015年2月10日