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100の話・100の言葉で読む 親鸞の人生訓
本の紹介
  • 花山 勝友 (はなやま しょうゆう)
  • 出版社・取扱者 : PHP研究所
  • 発行年月 : 2010年1月16日
  • 本体価格 : 本体1,200円+税

はじめに
序 親鸞の教え・生き方・考え方
一、 親鸞の素顔と本音を伝える100の話
二、 親鸞のこころと教えを学ぶ100の言葉
親鸞年譜

著者の故花山勝友氏は、ニューヨーク州立大学、シートンホール大学客員教授を経て、武蔵野女子大学副学長、仏教伝道協会研究室主任、「南無の会」総務を歴任した、浄土真宗本願寺派の僧侶である。本書は、著者の『親鸞百言百話』(PHP研究所、1989年)を、著者の子息、花山勝清氏が2011年の親鸞聖人750回大遠忌法要を機縁として、加筆・再編集の上、復刊したもの。

前半では、「親鸞の本音や素顔に関するエピソード」(12ページ)が、親鸞聖人の周辺にいた人々が編纂した著作などからの100の言葉とともに語られている。後半は、「正信偈」や「三帖和讃」など、親鸞聖人の著作からの100の引用をもとに、阿弥陀如来の救いが分かりやすく解説されている。

1項目1ページの読み切りという形なので、好きなところから読めるようになっている。浄土真宗のみ教えに、様々な角度から親しむことができる一冊である。


評者:大江 宏玄(教学伝道研究センター元研究助手)


掲載日:2010年4月12日