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親鸞聖人関東ご旧跡ガイド
本の紹介
  • 今井 雅晴 (いまい まさはる) 監修
  • 『親鸞聖人関東ご旧跡ガイド』編集委員会 (しんらんしょうにんかんとうごきゅうせきがいどへんしゅういいんかい) 編集
  • 出版社・取扱者 : 本願寺出版社
  • 発行年月 : 2011年8月30日
  • 本体価格 : 本体1,500円+税

ようこそ親鸞聖人のふるさとへ
親鸞聖人と関東
二十四輩と六老僧
参拝のこころえ
関東周辺ご旧跡全体マップ
本書収録ご旧跡について
岩手・宮城・福島エリア
茨城北エリア
茨城西南および千葉野田市エリア
茨城東南および千葉いすみ市エリア
栃木エリア
群馬・新潟エリア
埼玉・東京・神奈川エリア
長野・山梨エリア
系図
宗祖親鸞聖人略年表
索引

親鸞聖人は42歳から20年ほど関東に滞在し、主著『教行信証』の執筆や教えを広めることに努められた。こうして、関東で多くの人々が門弟となった。そのため、関東やその周辺には親鸞聖人や門弟ゆかりの寺院が数多くあり、とくに主要な門弟(およびその開基寺院)は「二十四輩(にじゅうよはい)」と呼ばれる。

本書は、聖人や門弟ゆかりのご旧跡71カ所(寺院68カ寺と筑波山、鹿島神宮、箱根神社)の由来やアクセス情報などを、カラー写真や地図も交えて多数紹介している。ご旧跡参拝の際、ぜひ参考にしたい一冊である。参拝にあたっては、巻頭の「参拝のこころえ」を読んでおくことをお勧めしたい。また、本書で紹介しているご旧跡の多くは関東のものであるが、一部は東北や甲信越にも及んでいる。この点からも、聖人の教えの広まりをうかがうことができる。

なお、本書は月刊誌『築地本願寺新報』に連載されていた「有縁散歩」を加筆・編集したものである。


評者:多田 修(教学伝道研究センター研究員)


掲載日:2011年12月12日