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ジッポウ6 2008年夏
本の紹介
  • ダイヤモンド社 (だいやもんどしゃ)
  • 仏教総合研究所 (ぶっきょうそうごうけんきゅうじょ)
  • 出版社・取扱者 : ダイヤモンド社
  • 発行年月 : 2008年6月26日
  • 本体価格 : 本体951円+税

■特集 平和なれチベット。
 ・インタビュー
   宮崎哲弥「誤った道を行こうとする友」
   中沢新一「なぜ今、チベット仏教か」
   ロバート・サーマン「米国社会とチベット問題」
   平野聡「チベットで、何が起きていたか」
   ダライ・ラマ「成田会見の全発言(日英対照)」
■ロングインタビュー
  鶴見俊輔「ダライ・ラマ、良寛、柳宗悦」
■武田双雲書下し
  「南無阿弥陀佛」
■連載 エッセイ&フォト 僕のブディスト生活
  パトリス・ジュリアン「エクササイズ ザ・ファイブ・チベタンズ」
■海外仏教スタイル チベット編
 ・グラビア
 ・特集記事 第一部「チベット仏教の現在」
 ・特集記事 第二部「激動のチベット ダライ・ラマ13世と二人の日本人」
■スペシャル鼎談「<顔>と<人格>」
  内田樹×釈徹宗×名越康文
■記事
・DVD 『念仏物語 親鸞さま ねがい、そしてひかり』
・連載 名宿の知恵 鹿児島県出水市「艸宿しののめ」 文・写真/森枝卓士
・連載 梯實圓「摂取して捨てず」
・連載 森達也の社会時評「チベット巡礼者射殺ビデオを見て」
・連載 妙好人伝説 川西蘭(文)/しりあがり寿(絵)「物種吉兵衛」
・連載 高史明「暗闇の遥かなる明かり」
・連載 福祉施設の現場から「特別養護老人ホーム ビハーラ本願寺」
 文・写真/落合千恵子
・連載 南こうせつ「友の唄が聴こえる」
・連載 C・Wニコル「ナチュラルな食卓 タラの芽」
・連載 庭を「読む」 「英国式庭園と公園、そして芝生」 野地秩嘉
・連載 美酒巡礼 「天の戸」(秋田・浅舞酒造) 文・写真/山同敦子

『ジッポウ』は、ダイヤモンド社と仏教総合研究所の共同編集による季刊誌(HPアドレス:http://www.jippo.jp/)。タイトルの「ジッポウ」とは、東・西・南・北・北東・北西・南東・南西に上下を加えた「十方」のこと。仏教に縁のある、全ての人々(十方衆生)を応援する「21世紀のブディストマガジン」である。

第6号の特集のテーマは、「平和なれ チベット」。チベットの仏教文化・歴史に造詣の深い有識者たちへのインタビュー記事や、4月10日に成田で開かれた、ダライ・ラマ法王14世の会見の全文(日英対照)が掲載されている。また、世界各国の仏教徒の姿を紹介する連載「海外仏教スタイル」でチベット仏教が取り上げられるなど、連載記事にも、チベット仏教やチベット問題への言及が多数含まれている。各々の論者がチベット問題に対する切り口をそれぞれ提示しており、この問題を考える上で格好の一冊となっている。


評者:江田 昭道(教学伝道研究センター研究員)


掲載日:2008年8月11日