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こころ安らぐ「仏教女子」入門
本の紹介
  • 丸の内はんにゃ会 (まるのうちはんにゃかい)
  • 出版社・取扱者 : 洋泉社
  • 発行年月 : 2010年4月17日
  • 本体価格 : 本体1,200円+税

はじめに
PART1 仏像に会いたい
PART2 もっと知りたい!お坊さん
PART3 仏教レジャーのすすめ
PART4 仏教テイストを日常に取り入れてみよう
PART5 ザックリ知りたい仏教
おしまいに
付録 マンダラぬりえ原画
写仏原画

「丸の内はんにゃ会」は、会員約500人(巻末の紹介文より)の「仏教レジャーサークル」。丸の内OLが中心となり、仏教や日本文化の新しい楽しみ方を発信している。

本書は、仏教を身近に感じるための様々なアプローチの仕方を紹介している。まず仏像鑑賞の方法や基礎知識の記事。続いて僧侶に焦点を当て、僧侶に関する素朴な疑問とそれへの回答、僧侶の日常生活、現在活躍する若手僧侶を取り上げる。そして「仏教をレジャーとして楽しむ」ための高野山参拝、坐禅や尼僧としてのプチ修行の体験記をつづる。さらに、インテリアに仏具を取り入れることを提案する。

仏教やお寺に対して敷居が高いと思っている人が少なくない中、仏教もお寺も身構えることなく気軽に接することのできるものだということを、本書は教えてくれる。

本書を通して仏教を知り、身近に感じるだけでなく、現代の人々(とくに若年層)が仏教のどのような点に魅力を感じるかを知る、という読み方もできるであろう。


評者:多田 修(教学伝道研究センター研究助手)


掲載日:2010年6月10日