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「こころの静寂」を手に入れる37の方法
本の紹介
  • 松本 圭介 (まつもと けいすけ)
  • 出版社・取扱者 : すばる舎
  • 発行年月 : 2009年6月29日
  • 本体価格 : 本体1,400円+税

はじめに
第1章 「静かな心」を取り戻そう
第2章 ざわついた気持ちを静める、ちょっとしたコツ
第3章 ノイズから上手に距離をとる“小さな悟り”のススメ
第4章 「仏教的生活」で、振り回されない強さを手に入れる!
第5章 ストレスに負けない生き方の答えは、仏教にある

著者は浄土真宗本願寺派の布教使。大学卒業後に新卒でお寺の世界に飛び込んだ新進気鋭の僧侶であり、斬新なアイデアでの活動が高く評価されている。そんな著者が、忙しい日常生活でストレスを抱く現代人に対し、「仏教の知恵」による心の静寂のつかみ方を語った一冊である。

著者は、ストレスに悩まされる自身の心を穏やかに変えてくれる仏教の教えを、自身を照らす「鏡」であると表現する。その鏡により「自身を見つめる」ことで、迷っている自分の姿が明らかとなり、考え方の変革に繋がっていくと言う。

仏教は、迷いの根源である煩悩を滅することを目標とするのであるが、著者は「修行者でもない一般の暮らしをしている私たちにとっては、煩悩を『どう滅するか』よりも『どう付き合うか』が大事になってくる」(91ページ)とした上で、著者自身の日常体験の具体例をあげながら、「自分が変われば世界が変わる」という「仏教式ポジティブ・シンキング」(184~187ページ)を語っていくのである。


評者:網代 豊和(教学伝道研究センター研究助手)


掲載日:2009年10月13日