- 出版社・取扱者 : 草思社
- 発行年月 : 2007年9月7日
- 本体価格 : 本体1,400円+税
目 次 |
はじめに 序言 異なるを歎く 第1条 ひとたび念仏すれば、光明におさめとられる 第2条 念仏以外に往生の道を知らず 第3条 悪人こそ往生するのにふさわしい 第4条 大いなる慈悲の心 コラム 親鸞のパラドックス 第5条 父母の供養のために念仏せず コラム やさしさに満ちた教え 第6条 他力にまかせれば、おのずから仏恩を知る 第7条 念仏するものは何ものにもさまたげられない 第8条 念仏は修行でも善行でもない 第9条 煩悩ゆえに往生間違いなし コラム 凡夫の自覚 第10条 念仏は自力を超えた不思議なもの コラム 宿業のとらえ方 第11条 自分の思いで念仏する人も浄土に往生できる 第12条 念仏以外に往生のための学問は必要ない 第13条 善悪にとらわれず、本願にすべてをまかす 第14条 念仏は滅罪のためにとなえるのではない 第15条 今生に本願を信じ、来世にさとりを開く 第16条 悔い改めの廻心は、ただ一度かぎり 第17条 信心に欠けるものも真実の往生を遂げる 第18条 金品を投げずに深い信心を投げかけよ コラム 念仏の身体的効果 後序 ただ念仏だけが真実 解説 主な参考文献および引用出典 |
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本書は、齋藤孝・明治大学教授による『声に出して読みたい日本語』音読テキスト・シリーズの第3弾。齋藤氏は、『歎異抄』を取り上げた理由について、「歎異抄の言葉が、私たちの心に素直に入って、深いところへとどまる力を持っていると感じたからです」(「はじめに」)と述べている。
原文と現代語訳、脚注が見開きの2ページに収められ、意味を理解しながら音読できるように工夫がなされている。齋藤氏は『歎異抄』を音読することについて、「歎異抄を声に出して読むと、親鸞が生の声で自分に語ってくれているという感触が伝わってきます」(「はじめに」)と記している。
この他、コラムでは、親鸞聖人の魅力や表現の特徴、念仏の身体的効果などについて触れられている。
評者:前田 壽雄(教学伝道研究センター研究員)
掲載日:2008年4月25日