HOME > 読む！ > 仏教書レビュー > 本の紹介

目 次	はじめに 第一章　釈尊の生涯とその教え 第二章　仏教の伝承 第三章　親鸞聖人の生涯とその教え あとがき インド聖蹟略地図・親鸞聖人史蹟略地図 親鸞聖人略系譜 参考文献 索引（項目名・人名・地名／史蹟名）

本書は、京都女子中学・高等学校教諭（宗教科）である著者が、高校生向きに執筆した仏教の入門書である。ただし「初めて仏教（真宗）を学びたいという一般の人も意識して書きました」（あとがき）とあるように、幅広い層の読者をも対象としている。
本書の前半は、釈尊（ブッダ）の生涯を振り返りながら、仏教の基本的な教えを取り上げ、平易な解説に努めている。

後半は、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人の生涯や教え、とくに親鸞聖人が苦悩した問題（仏教の目的は煩悩を滅して悟りを得ることであるが、煩悩を滅することができない人（凡夫）は如何にして悟りに至るのか）を取り上げ、凡夫が悟りに至る教え（阿弥陀仏の教え）を、阿弥陀仏、念仏、信心という基礎的な用語の解説を交えながら話を進めていく。

また各項ごとに補講欄を設けており、発展的な学びの場を提供している。