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がばいばあちゃん お寺へ行こう
本の紹介
  • 島田 洋七 (しまだ ようしち)
  • 出版社・取扱者 : 本願寺出版社
  • 発行年月 : 2009年6月25日
  • 本体価格 : 本体700円+税

第一章 ばあちゃんと一緒にお寺参り
第二章 人生は山あり谷あり
第三章 みんなお寺へ行こう!
特別寄稿 初登場!おばの喜佐子です

著者は芸能人の島田洋七氏。少年時代の8年間を一緒に過ごした祖母について綴った「佐賀のがばいばあちゃん」シリーズの著者でもある(「がばい」は佐賀の方言で「すごい」の意味)。

著者の祖母は、どんな状況でも生き方が強く明るかった。本書はそんな「ばあちゃん」の根源となっていたお寺参りのエピソードを随所に紹介している。著者が「ばあちゃんの精神は親鸞さんの精神やったんや」(3ページ)と言うように、「ばあちゃん」の明るさの根底には「仏さまに手を合わせ、その懐に抱かれ、救いの喜び」(90ページ)があった。「ばあちゃん」はいつも「ナマンダブ」を口にし、地元では「お念仏ばあちゃん」として知られ、貧しい中でも仏さまへのお参りを何よりも大切にしていた。その後ろ姿を見て育った著者は、お寺は遊び場でありまたお坊さんや近所の人から色々なことを教わったと述懐している。お寺の魅力を再確認させてくれる書物である。

本書は月刊誌『大乗』(本願寺出版社)の連載をまとめたものである。


評者:網代 豊和(教学伝道研究センター研究助手)


掲載日:2010年1月12日