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ケアとしての宗教
  • 著者: 葛西賢太、板井正斉編
  • 刊行年月: 2013/4
  • サイズ: B6判
  • ページ数: 304ページ
  • 価格: 本体2,500円+税
  • 出版社・取扱者: 明石書店
  •  当研究所研究職員 野呂靖、金澤豊、真名子晃征 寄稿






■刊行にあたって   櫻井義秀・稲場圭信
■まえがき   葛西賢太
■総説 橋を架け絆を強めるケア   板井正斉・葛西賢太
  1.問題意識の「古さ」と「新しさ」
  2.宗教がケアと関わる
■宗教のケアが橋を架ける
  教誨師と更生活動   金澤豊・真名子晃征
    はじめに
    1.教誨師とは
    2.教誨の歴史
    3.現状と課題
    4.ソーシャル・キャピタルとしての教誨師
    おわりに
  スピリチュアルケアのプラクシスとその宗教的基礎
       ―病院チャプレンの語りと聖書思想から   柴田実
    1.病院チャプレンとは何か
    2.患者との信頼関係性をベースとする宗教的行為「祈り」
    3.臨床現場から逃げないための宗教性
       ―「人間の限界を超えたもの」に、患者と共に目を向けるための祈り
    4.「神―人間」縦構造のケア
       ―人格的な超越的存在から、「赦しの答えを求める」というスピリチュアリティ
    おわりに
  自死対策における宗教者の役割   宇野全智・野呂靖
    はじめに
    1.自死問題における仏教教団による取り組みの意義
    2.自死問題への取り組みの歴史
    3.「死にたい声」に耳を傾けて―仏教教団による電話相談窓口
    4.自死遺族支援と宗教者の取り組み
    おわりに―架け橋になるということ
  インタビュー「暗闇に下りていく道しるべ」がケアには必要だ   岡部健
■宗教のケアが絆を深める
  ソーシャル・キャピタルとしての天理教里親活動の可能性   金子朱理
    はじめに―ケア論の視座と天理教里親活動
    1.養育里親に対する社会的受容の高まり
    2.天理教の里親活動の基盤
    3.天理教の里親活動の諸相―特殊と普遍の間で
    おわりに
  鎮守の森に保育園があることの可能性   室田一樹
    はじめに
    1.絆が内包するアンビバレンスと、保育の場の両義性
    2.他者への親和性の育ち
    3.鎮守の森の子育て支援
    おわりに
  インタビュー「生命をことほぐ」ことは、医療にも神道にも通じる   足立正之
        「ものくさ」を養う、ゆとりをつちかう   櫻井治男
■鼎談―心のケアと魂のケア   安藤泰至×窪寺俊之×深谷美枝
  1.ケア現場での宗教者をめぐる現状
  2.ケア現場での宗教者をめぐる課題
  3.ケアの担い手が宗教者であることの強みと弱み
  4.宗教的なケアの専門家という制度を問い直す
■あとがき   板井正斉