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環境問題を考える
  • 著者: 浄土真宗教学研究所環境問題特設部会編
  • 刊行年月: 2000/3
  • サイズ: B6判
  • ページ数: 309ページ
  • 価格: 本体1,400円+税
  • 出版社・取扱者: 本願寺出版社
  •  蓮如上人500回遠忌を契機にした宗門の教学課題の一環として、研究所に環境問題特設部会を設置し、真宗学・仏教学を基盤にした宗教学的立場から、また倫理学、社会・経済学の立場から分析を行った。環境問題はすべての人が避けて通ることのできないことがらであり、いろいろな問題が複雑に関係しあっている。宗教の問題として環境問題に取り組んでいくための意味を、共に考えたい。






■はじめに
■念仏者と環境問題                  嵩 満也
  私たちと環境問題
    「いのち」と環境
    念仏の信仰と環境問題
  環境問題とは何か
    現代における環境問題の特質
    さまざまな環境問題
      「オゾン層の破壊」
      「地球温暖化」
      「酸性雨」
      「熱帯雨林の減少」
      「砂漠化」
      「生物種の減少と絶滅」
      「環境ホルモン」
  近代文明と環境問題
    環境思想の展開
    近代文明と環境問題
    ディープ・エコロジーの思想
  念仏者と環境問題
    仏教思想と環境問題
    念仏者の環境問題への視点
■自然環境を保護するとはどういうことか        谷本光男
  環境問題と倫理学
    ゴルフ場建設
    環境問題は好みの問題か
  「自然環境を守ることはできない」
    地球を救うための方法
    グリーンコンシューマーの十原則
    自然の脅威
    人間のご都合主義
    単なるふりとしての環境保護
    自然と人間の関係
    人間中心主義批判
  消費の制限
    消費を制限する義務の中身
    消費の制限を支持する理由
      環境危機の回避
      公正の達成
      人格的自由の向上
    消費の誓願に対する批判
    規範の根拠
  なぜ道徳的であるべきか
    ギュゲスの指輪
    幸福および善き生
■環境問題をどう捉えるか―民際学の立場から―     中村尚司
  環境問題とは
    もう一つの環境問題
    当事者性の科学の意義
    <あれもこれも>という道を歩む浄土真宗
    方法としてのフィールド・ワーク
  生命系の意義
    生命系と水の循環
    多様性の展開
    火の使用による関係性の創出
    ジェンダーの原像
    海と森の交易
    人間が同伴する商品交換
  豊かさの指標
    貧困と環境問題
    開発かそれとも発展か
    新しい社会経済指標の試み
■あとがき