目 次 ・ 収 録 内 容 |
●特集 「〈正信偈〉―『教行信証』のエッセンスを学ぶ」 「〈正信偈〉を学ぶということ」玉木興慈 「まずはここから〈正信偈〉の基本情報」 「教授のちょっとためになる話」 「〈正信偈〉の構成」 「〈正信偈〉で学ぶ『教行信証』」 「〈聖典学習デジタル教材〉の公開」 立教開宗の根本聖典『教行信証』の「カタチ」に注目した前号に続いて、今号では『教行信証』の教えを「正信偈」を通して学びます。親鸞聖人のお示しくださったみ教えを改めて味わい、来年3月からご本山でお勤めされる「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」をお迎えいたしましょう。 ●はじめの一歩1 エピソードで読み解く信心の世界 2 三浦真証 「演暢院法霖」(前編) 先哲・先学方の様々なエピソードを通して浄土真宗の信心について学ぶ連載。最初に取り上げていただくのが、頭の上を右手でおさえた肖像画で有名な江戸時代中期の学僧、演暢院法霖和上です。法霖和上の逸話には、教えを学ぶ私たちが忘れてはならない大切なことがつまっていました。 ●はじめの一歩2 幸せってなんだろう―悪人正機の倫理学―24 藤丸智雄 「情報か、感情か―平和をつくるために必要なもの―」 平和を築くためには何が必要でしょうか。そしてわたしたち念仏者は平和のために何を行うべきでしょうか。これらをどのように「判断」すればよいか、なかなか難しいテーマです。今号では、「情報」と「感情」という<倫理的>な視点から、私たちはどのように「判断」すべきかを学びたいと思います。 ●聖典セミナー 『恵信尼消息』6 山本攝叡 「特別な思い出」 『恵信尼消息』は、親鸞聖人が往生された後、妻の恵信尼さまが、聖人と歩まれた時間の中で強く心に残った出来事を、娘の覚信尼さまに伝えられたお手紙です。今回は、寛喜三年(一二三一)四月、聖人五十九歳、恵信尼さま五十歳の時のお話。なぜこの出来事を恵信尼さまは書きとどめられたのか。聖人の教えを考える上でも非常に重要な出来事を山本先生に読み解いていただきます。 ●せいてん誌上講演 『教行信証』「信文類」2 内藤知康 「〈信文類〉製作の理由」 今号より、「信文類」の内容に入ります。まずは序分にあたる「別序」です。内藤和上は「信文類」に別序を置かれた親鸞聖人の思いを、一字一句丁寧に読み解いていかれます。親鸞聖人が「信文類」を製作された思いをご一緒にうかがっていきましょう。 ●せいてん流「字音」探訪 3 田中 真 「『御文章』の謎」 聖典にまつわる漢字音の奥深い世界を探訪するコーナー。『御文章』では、「南無といっぱ帰命なり」のように、「いふは」と発音されるはずのところが「いっぱ」と発音されることがあります。それはいったいなぜなのでしょうか。 ●法語随想 4 松月英淳 「のちの代の しるしのために かきおきし のりのことの葉 かたみともなれ」 人は生涯で数多くのであいを経験し、それらのであいによって育てられます。人とのであいだけでなく、心に響く言葉、広大な景色、美しい旋律などそのであいはさまざまです。そして、そのであいが更なるであいを生み人生を彩ってくれます。皆さんは、今日何とであいましたか? ●読者のページ せいてん質問箱 4 内田准心 「道綽禅師はなぜ〈禅師〉?」 仏教・浄土真宗の教えや仏事に関する読者の皆さまの身近な疑問にお答えするQ&Aコーナー。今回は、真宗七高僧のお一人、道綽禅師に関する質問です。本願のみ教えを伝えてくださった道綽禅師に、どうして「禅師」という禅定に秀でた人に使う尊称が用いられるのでしょうか。道綽禅師のご事績などを掘り下げて回答していただきました。 ●人ひとみな 里山の寺で生きる 4 浄謙恵照 「お寺参りコミュニティ」 広島県北部の過疎の町で奮闘するお坊さん、浄謙恵照さんのエッセイ。今回は、里山のお寺ならではの取り組みについてお書きくださいました。浄謙さんはどのような信念を持ちながら活動されているのでしょうか。お寺が本来持っている力をフル稼働させようとする浄謙さんの取り組みをぜひご覧ください。 ●念仏者はいま 本願寺派布教使・貴島信行さん 「〈伝道〉とは①」 真行寺(大阪教区東成組)のご住職で、布教使の貴島信行先生のお話を今号から二回にわたってお送りします。先生は長らく布教の第一線で活動し、「伝道」について研究されてこられました。先生のお言葉は、どうすれば教えが伝わるのか迷っている方々にとって、大きなヒントになるはずです。 ●西の空―心に響くことば 「寒椿」(木村無相) 心に響くことばを美しい写真とともにお届けするコーナー。今回の写真は、雪の中から顔を出す一輪の椿です。凍える寒さの中から、力強く生きる命の鼓動が聞こえてきます。 |
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季刊せいてん no.141 2022 冬の号 |