- 著者: 浄土真宗教学研究所編
- 刊行年月: 2002/9
- サイズ: A5判
- ページ数: 120ページ
- 出版社・取扱者: 本願寺出版社
- 絶版
- 浄土真宗教学研究所に特設した「宗教と倫理」研究部会による2000年度から2001年度までの研究成果を収録。
目 次 ・ 収 録 内 容 |
■教学研究所ブックレットの刊行にあたって 浄土真宗教学研究所長 大峯 顯 ■はじめに 古賀和則 内藤昭文 ■「生きる力」という現代日本の問題 古賀和則 はやりの言葉、「生きる力」 「生きる力」とは何? いま「生きる力」といわれているものは? 心の力が「生きる力」の中心 なぜ、いま「生きる力」が問題なのか 生活能力の低下 苦難を克服する力の減退 孤独で拠り所をなくした私の時代 不安で命の実感のない希望のもてない時代 「生きる力」にはたらきかけるもの 「生きる力」にはたらきかけるものはどこから 「生きる力」の量と質という問題 ■「生きる力」の教育―ヒューマニズム教育の限界と仏教的視点― 川村覚昭 なぜ「生きる力」が問題になるのか 「生きる力」の教育論議 国家の考える「生きる力」とは何か 人間の実態 「生きる力」の教育と仏教思想 ■「現代」と「生きる力」 福永俊哉 「生きる力」―出発点― 現代文化の方法論 <方法>の時代―主体の後退― 不透明さとの出会い 命の尊さの理解 超越論的主体は悲しまない 悲しみ慈しむ力 ■「生きる力」の比較宗教学―「異なる」宗教との出会いのなかで― 高田信良 「世界がもし100人の村なら」 宗教はコワイもの?スバラシイもの? さまざまな宗教―「他の宗教」との対話、「宗教でないもの」との対話― イスラム教徒にとっての「生きる力」―ムハンマドを模範として キリスト教徒にとっての「生きる力」―イエスのことば 仏教徒にとっての「生きる力」―釈尊のことば、法(ダルマ) 「他の教え」と「門徒・浄土真宗」のふれあいの中で ■釈尊にみる「生きる力」―釈尊の生涯を通して― 長崎陽子 生きているとは? 人生の苦の問題 苦行からの脱却―極端を離れること― 成道から伝道へ―出世間から世間へ― 釈尊の生きる姿勢から学ぶこと ■仏教の「生きる力」―無我思想と関連して― 内藤昭文 落語の小咄―プロローグ― 「生きること」の幻滅―「生きる力」の消失― 生きる目標―「しあわせ」って?― 出会いの慶び―「生きる力」の源― 営み(業)の視点 無我の視点 ■念仏者の「生きる力」 井上善幸 宗教的視点の必要性 生命はなぜ尊いのか 長寿と無量寿 死と往生 真宗における「生きる力」―願われて生きる姿― ■「生きる力」としての如来の救い 深川宣暢 私が生きている世界は「私」のところにある 如来はこの「私」の現実をご覧になった 如来と私は「南無阿弥陀仏」で関係する 如来の前に「死」し、仏陀に成る「生」をめぐまれる 「いま」この「私」の救い 「生きる力」としての「南無阿弥陀仏」 ■あとがき 内藤昭文 |
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