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ブックレットNo.6
 生きる力ー宗教と倫理ー
  • 著者: 浄土真宗教学研究所編
  • 刊行年月: 2002/9
  • サイズ: A5判
  • ページ数: 120ページ
  • 価格: 本体600円+税
  • 出版社・取扱者: 本願寺出版社
  •  浄土真宗教学研究所に特設した「宗教と倫理」研究部会による2000年度から2001年度までの研究成果を収録。






■教学研究所ブックレットの刊行にあたって   浄土真宗教学研究所長  大峯 顯
■はじめに                  古賀和則
                       内藤昭文
■「生きる力」という現代日本の問題      古賀和則
  はやりの言葉、「生きる力」
  「生きる力」とは何?
    いま「生きる力」といわれているものは?
    心の力が「生きる力」の中心
  なぜ、いま「生きる力」が問題なのか
    生活能力の低下
    苦難を克服する力の減退
    孤独で拠り所をなくした私の時代
    不安で命の実感のない希望のもてない時代
  「生きる力」にはたらきかけるもの
  「生きる力」にはたらきかけるものはどこから
  「生きる力」の量と質という問題
■「生きる力」の教育―ヒューマニズム教育の限界と仏教的視点―   川村覚昭
  なぜ「生きる力」が問題になるのか
  「生きる力」の教育論議
  国家の考える「生きる力」とは何か
  人間の実態
  「生きる力」の教育と仏教思想
■「現代」と「生きる力」           福永俊哉
  「生きる力」―出発点―
  現代文化の方法論
    <方法>の時代―主体の後退―
    不透明さとの出会い
  命の尊さの理解
    超越論的主体は悲しまない
    悲しみ慈しむ力
■「生きる力」の比較宗教学―「異なる」宗教との出会いのなかで―   高田信良
  「世界がもし100人の村なら」
  宗教はコワイもの?スバラシイもの?
  さまざまな宗教―「他の宗教」との対話、「宗教でないもの」との対話―
  イスラム教徒にとっての「生きる力」―ムハンマドを模範として
  キリスト教徒にとっての「生きる力」―イエスのことば
  仏教徒にとっての「生きる力」―釈尊のことば、法(ダルマ)
  「他の教え」と「門徒・浄土真宗」のふれあいの中で
■釈尊にみる「生きる力」―釈尊の生涯を通して―      長崎陽子
  生きているとは?
  人生の苦の問題
  苦行からの脱却―極端を離れること―
  成道から伝道へ―出世間から世間へ―
  釈尊の生きる姿勢から学ぶこと
■仏教の「生きる力」―無我思想と関連して―        内藤昭文
  落語の小咄―プロローグ―
  「生きること」の幻滅―「生きる力」の消失―
  生きる目標―「しあわせ」って?―
  出会いの慶び―「生きる力」の源―
  営み(業)の視点
  無我の視点
■念仏者の「生きる力」       井上善幸
  宗教的視点の必要性
  生命はなぜ尊いのか
  長寿と無量寿
  死と往生
  真宗における「生きる力」―願われて生きる姿―
■「生きる力」としての如来の救い       深川宣暢
  私が生きている世界は「私」のところにある
  如来はこの「私」の現実をご覧になった
  如来と私は「南無阿弥陀仏」で関係する
  如来の前に「死」し、仏陀に成る「生」をめぐまれる
  「いま」この「私」の救い
  「生きる力」としての「南無阿弥陀仏」
■あとがき                  内藤昭文