立教開宗記念法要(春の法要)に合わせ、4月13日・14日の2日間、2015年度春の御堂演奏会が開催されました
御堂演奏会について
御堂演奏会は、各地で仏教讃歌に親しむ皆さんが、讃歌衆としてご本山に集う合唱大会です(詳しくはこちら→「御堂演奏会とは」)。
雨の多かった2015年4月上旬。13日・14日とも朝から雨模様でしたが、1日目は11団体125名、2日目には11団体149名、北は北海道から南は九州福岡まで、遠近各地よりご参加をいただきました。
11:40 開会式【聞法会館】
次のような式次第で、開会式が執り行われました。
1.開式のことば
2.合掌礼拝
3.真宗宗歌斉唱
4.浄土真宗本願寺派総合研究所より挨拶
5.合掌礼拝
6.閉式のことば
例年、御堂演奏会の指揮およびリハーサルの指導には、宗門関係の合唱指揮者をお招きしています。今回は、次の方がたにご担当いただきました。
13日 指揮:田末 勝志 ピアノ:藤林 由里 オルガン:西村祐利子
14日 指揮:鈴木捺香子 ピアノ:鈴鹿 啓子 オルガン:中山真理子
11:50 リハーサル【聞法会館】
約90分のリハーサルは、専門家による本格的な指導が受けられる貴重な時間。歌う姿勢のアドバイスから細部の表現まで、丁寧な指導が行われ、皆さんの歌声も徐々にひとつになっていきました。
またリハーサルの最後には、お念珠の持ち方や式章の掛け方などの作法を全員で再確認し、阿弥陀堂で演奏会を行うに際して気持ちを引き締めました。
13:50 御堂演奏会【阿弥陀堂】
まず音楽礼拝を行い、続いて仏教讃歌の合唱です。
前半は、優しく柔らかい雰囲気の《のんのさま》から演歌調の《おかげさま》、歌詞が心に沁みる《娘たちよ》の3曲を演奏。歌唱指導※を挟んで、ご参拝の皆さんと共に《念仏》《お名前よべば》を歌い、御堂に明るい一体感が生まれました。後半は、親鸞聖人御作のご和讃を歌詞とする《弥陀の名号となへつつ》、ドラマティックな《パドマの華》、そして前向きで明るさにあふれる《いのちまいにちあたらしい》を歌いあげました。
雨音に負けない大合唱の余韻残るなか、讃歌衆・ご参拝の皆さん全員で《恩徳讃》を斉唱。歌い終わると同時にお念仏の声がわき起こり、2015年・春の御堂演奏会は幕を閉じました。
※御堂演奏会では、2012年より、ご参拝の皆さんと一緒に歌う時間を設けています。
仏教讃歌を知っている方はもちろん、これまで仏教讃歌にご縁のなかった方や偶然立ち寄られた方などにも、阿弥陀堂内で共に仏教讃歌を歌うことで、新たなご縁を結んでいただきたいという思いから、今年度は簡単な歌唱指導を行いました。
今後の御堂演奏会においても、誰もが気軽に仏教讃歌を口ずさむことができるよう、歌唱指導の時間を設けていきたいと考えています。
14:35 御堂演奏会終了、閉会式【阿弥陀堂】
「皆さんの心の中にある仏さまへの思いが、仏教讃歌によってひとつになったと感じました」「来年もぜひ、この場所で、仏さまへ仏教讃歌をお届けしましょう」との講評に、讃歌衆の皆さんは笑顔で応えておられました。
仏教讃歌を通じて、おみのりを共に喜び合えた2日間でした。
◆13日の指揮者・田末勝志さんが執筆された記事が、本願寺新報(5月10日号)に掲載されました。こちらも合わせてご覧ください(記事はこちら→『仏教音楽の魅力を探る 指揮者が語る御堂演奏会 本願寺新報2015年5月10日号』)。