目 次 ・ 収 録 内 容 |
●特集 「真宗を学ぶ姿勢―内藤知康和上をしのぶ」 「内藤和上の最後のお言葉」編集室 「内藤知康和上追慕―研究業績のことなど―」深川宣暢 「師匠と弟子」森田眞円 「内藤先生」 安藤光慈 「教育者としての内藤知康先生」 井上見淳 「聖典編纂の歴史―『原典版聖典』から〈デジタル事業〉まで―」編集室 「〈浄土真宗聖典〉の編纂と内藤先生」塚本一真 2月28日、内藤知康和上がご往生されました。一流の研究者であり、すぐれた教育者でもあった和上の業績を有縁の方々のお言葉によって顕彰します。内藤和上の思いが伝わり息づいていると感じる言葉の数々。教えが伝わるために大切なことは何か、考えさせられました。 ●はじめの一歩1 江戸時代の庶民的な仏教書とお説教(終) 和田恭幸 「講録・聞書と勧化本、そして昔話」 知られざる江戸時代の真宗ワールドをご紹介くださった連載も最終回。今号はご法義に向き合う当時の人々の「意外な」様子について。現代の布教伝道にもヒントとなるお話です。最終回を機に、連載の一気読みもおすすめします! ●はじめの一歩2 幸せってなんだろう―悪人正機の倫理学―22 藤丸智雄 「それでも戦争は起きる―戦争と倫理(1)―」 ジローズが歌った「戦争を知らない子供たち」から半世紀。世界はまた不穏な空気に包まれています。先の大戦以降、世界は戦争を起こさないためのさまざまな平和維持活動を行ってきました。それでも人間は、なぜ同じ過ちを繰り返してしまうのでしょう。仏教の視点より藤丸先生に語っていただきました。 ●聖典セミナー 『恵信尼消息』4 山本攝叡 「六角堂参籠と夢告」 大正時代に広く知られるようになった『恵信尼消息』によって、親鸞聖人の生涯の新たな事実が明らかになりました。聖人の生涯のキーポイントとなる六角堂参籠もその一つです。ただし、親鸞聖人はなぜ六角堂に参籠されたのか、参籠で得た夢のお告げとは何であったのか、まだまだ謎は残っています。山本先生には従来とは違った角度からこれらの謎に迫っていただきます。 ●せいてん誌上講演 『蓮如上人御一代記聞書』(終) 稲城選惠 「御文はこの私にいただいた最高の宝」 独自の語り口で、宗教から浄土真宗のみ教えの核となるところまで、幅広くお教えいただいた稲城和上の誌上講演、最終回です。今号では、人生における宝物こそ、『御文章』や仏法であるとお示しくださいます。和上は『聞書』をうけて、どのような意味で「宝」と言われたのでしょうか。 ●せいてん漫画教室 3 一ノ瀬かおる 「構図」 絵を描くとき、だいたい真っ正面から描きますよね。でも、正面の構図で描くだけではちょっともったいない!構図によって、一つの絵に様々な意味をもたせることができるからです。構図を学び、寺報などのイラストにいかしましょう。 ●せいてん流「字音」探訪(新) 野村淳爾 「ゼンアク?ゼンナク?ゼンマク?」 聖典にまつわる漢字音の奥深い世界を探訪していきます。皆様が持っている疑問の答えが見つかるかもしれません。今回は、「善悪」の読み方についてのお話です。 ●法語随想 2 松月英淳 「弟子とは釈迦・諸仏の弟子なり、金剛心の行人なり。」 私に学びを与えてくださる方を、師(先生)と呼びます。人生において、仏法に出遇い、仏道を歩むとき、世の中のあらゆるものが私に学びを与えてくださいます。そして、そのことに気づかせてくださったのは、他でもない仏さまでした。 ●読者のページ せいてん質問箱 2 内田准心 「親鸞聖人の〈往還二回向〉は曇鸞大師とどう違うの?」 仏教・浄土真宗の教えや仏事に関する読者の皆さまの身近な疑問にお答えするQ&Aコーナー。浄土真宗の教えの特色としてよく知られている、往相回向と還相回向の「往還二回向」。親鸞聖人が、曇鸞大師からどのように受け継ぎ、どう展開したのかが回答の中心ですが、往還二回向を語られた曇鸞大師の思いについての解説も必見です。 ●人ひとみな 里山の寺で生きる 2 浄謙恵照 「あずきのきずな」 「バタフライエフェクト」。「蝶の羽ばたきが竜巻を引き起こす」というような、あることが様々な要因によって予測不能な現象を引き起こすことを表す言葉です。今回は思いがけない一つの出会いが大きな輪へとひろがるお話。出会いの大切さとお寺の可能性を感じる、里山に起きた「あずきエフェクト」です! ●一緒に歩こう―親鸞さまの道―5 「関東時代」 親鸞聖人は、越後への流罪を赦免された後、四十二歳頃に関東へ赴かれました。京都へ帰らず関東に向かわれた理由は定かではありませんが、聖人の布教活動によって関東に多くの門弟が誕生することになりました。 今回は、親鸞聖人が関東での布教活動の拠点とされていた西念寺から大覚寺までの足跡を訪ねてみたいと思います。 ●西の空―心に響くことば 「ひと声ひと声が」(木村無相) 心に響くことばを美しい写真とともにお届けするコーナー。今回は、心あたたまるお念仏の詩「ひと声ひと声が」。私の口から出るお念仏。私が称えているようで、それは他でもない阿弥陀さまのお喚(よ)び声でした。 |
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季刊せいてん no.139 2022 夏の号 |