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季刊せいてん no.138 2022 春の号
  • 著者: 浄土真宗本願寺派総合研究所編
  • 刊行年月: 2022/3
  • サイズ: B5判
  • ページ数: 66ページ
  • 価格: 本体637円+税
  • 出版社・取扱者: 本願寺出版社
  •  ※『季刊せいてん』No.138におきまして、下記のとおり誤りがございましたので、訂正しお詫び申しあげます。

     

      【訂正箇所】5頁 誤:平成業成

               正:平生業成

     







●特集 「みんなの〈安心論題〉」
「〈安心論題〉とは?」編集室
「〈安心論題〉一覧」編集室
「〈安心論題〉と私」満井秀城
「〈安心論題〉に学ぶ」 葛野洋明
「法話解説―〈安心論題〉で法話も安心」 戸川教宏・大江宏玄・米田順昭
「〈安心論題〉を学んで」真宗学寮で学んだ皆様
「安居へGO!~仲間が待っている~」稲田英真

浄土真宗を学ぶ一つの勉強法としてご提案したいのが、「安心論題」です。
「難しい」とのイメージを持たれがちですが(確かにその一面もありますが…)、安心論題を学ぶと、浄土真宗という教えの見晴らしがよくなります。
み教えをお伝えする人、お聴聞する人、みんなにとっての強い味方、安心論題の魅力をお届けします。



●はじめの一歩1 江戸時代の庶民的な仏教書とお説教 7 和田恭幸
  「略縁起と読み縁起」

清水寺や金閣寺などの名刹を参拝すると、パンフレットをいただくことがあります。これから拝観するお寺の由緒や文物の予習ができるし、家に帰れば思い出にもなる。これが参拝の楽しみの一つという方も少なくないのではないでしょうか。実は江戸時代にも今のパンフレットに似た、「略縁起」や「読み縁起」なるものがありました。現代との違いやその魅力について、和田先生に詳しく解説していただきます。



●はじめの一歩2 幸せってなんだろう―悪人正機の倫理学―21 藤丸智雄
「地獄へ墜ちる鬼の行く末―慈しみの再生―」

放送開始以来、大人気のアニメ『鬼滅の刃』。鬼と人間の戦いを描くこのアニメには、仏教的な要素がたくさんみられます。鬼というのもその一つ、本作中には様々な鬼が登場します。鬼とはそもそもどの様なものなのか。鬼という存在は私たちに何を示唆しているのか。今回は、このアニメを通してご一緒に考えてみましょう。



●聖典セミナー 『恵信尼消息』3 山本攝叡
  「恵信尼さまの描写」

これまで恵信尼さまが京都におられたかどうかを証明する確たる証拠はありませんでした。この問題に取り組み、有力な説を出されたのが山本先生でした。山本先生が注目されたのが、多くの人が学校で習った古典の助動詞です。今回この問題について、先生の説への反論なども含めて解説してくださっています。ぜひ皆様も一緒に考えてみてください。



●せいてん誌上講演 『蓮如上人御一代記聞書』8 稲城選惠
  「仏法は聴聞にきはまる」

今回は『歎異抄』に関するお話です。
前半は、「弟子一人ももたず候ふ」という親鸞聖人の姿勢と蓮如上人の平座の精神を深掘り、後半は、蓮如上人が『歎異抄』に記した「安易にこの書を見せてはならない」という識語について。『歎異抄』への理解がぐっと深まるお話です。



●せいてん漫画教室 2 一ノ瀬かおる
  「文字表現」

同じ絵でも、ちょっとした言葉を加えるだけで、読み手に対してより豊かなメッセージを届けることができます。この漫画のテクニックは掲示伝道や寺報などの文書伝道にも役立つこと、間違いなしです!



●法語随想 1 松月英淳
「一心に弥陀に帰命すれば、不可思議の願力として、
 仏のかたより往生は治定せしめたまふ。」

よく知っているご文こそ、よく考え、よく味わうべきなのでしょう。今回は拝読の機会が多い『御文章』「聖人一流章」の一節について。あらためて「仏のかたより」という言葉の重みやありがたさを感じることできます。新しく始まった「法語随想」、松月先生のお味わいです。



●読者のページ せいてん質問箱 1 内田准心
  「曇鸞大師が菩提流支から授かったのは『観経』?」

仏教・浄土真宗の教えや仏事に関する読者の皆さまの身近な疑問にお答えするQ&Aコーナー。七高僧のお一人曇鸞大師は、菩提流支から浄土の経典を授けられ、仙経を焼き捨てて浄土の教えに帰依されたといわれています。「正信偈」にも出るこのお話の「浄土の経典」とは何か、というのが今回のご質問。龍谷大学講師の内田准心先生が、最新の研究も踏まえてお答えくださいます。



●人ひとみな 里山の寺で生きる 1 浄謙恵照
  「ディスカバー芸北」

お寺で「イタリアン精進料理」のレストランを営む浄謙恵照先生のエッセイ。日本の多くのお寺が抱えているであろう「過疎」という現実に対して、どんな取り組みができるのでしょうか。今号ではまず過疎に向き合ったご自身の気づきをお話くださっています。まさに「百聞は一見にしかず」。



●一緒に歩こう―親鸞さまの道―4
  「越後時代」

二十九歳の時、比叡山を下り、法然聖人の門下に入られた親鸞聖人。しかし、三十五歳の時に起こった「承元の法難」によって、恩師との時間は終りを告げ、親鸞聖人は越後の国府(現在の新潟県上越市付近)へと流罪になります。俗名、「藤井善信」。聖人は僧籍を剥奪され俗人として越後に赴いたのでした。
今回は、流罪となった親鸞聖人が約七年の年月を過ごされた越後の地を歩きます。



●西の空―心に響くことば
  「生きてること」(木村無相)

心に響くことばを美しい写真とともにお届けする「西の空」のコーナー。今号よりご紹介するのは、木村無相氏のお念仏の詩です。初回は「生きてること」。世の中には、不思議なことがたくさんありますが、一番の不思議は最も身近にあったのかもしれません。