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きゅーはくの絵本6 仏像 わたしのはなし
本の紹介
  • 九州国立博物館企画 (きゅうしゅうこくりつはくぶつかんきかく) 原案
  • 松原 裕子 (まつばら ゆうこ)
  • 出版社・取扱者 : フレーベル館
  • 発行年月 : 2008年3月30日
  • 本体価格 : 本体1,000円+税

わたしのはなし
この物語のモデルになった観音菩薩像
わたしのひみつ

本書は、「わたし」(観音菩薩像)を主人公にした物語と、九州国立博物館所蔵の観音菩薩像についての解説で構成されている。

物語は、人類が現れる以前から生えていた1本の木から始まる。「わたし」はその中から、生き物を見守ってきた。やがて観音菩薩像として彫り出され、敬われるようになった。最後に、「わたし」が「あたらしいすがたとなっても、わたしはみんなを見守ります。いつも、どんなときも・・・いまも。これからも、ずっと」と語り、話を締めくくっている。作品中の絵では、「わたし」が人々や様々な生き物を見守り、人々が「わたし」に手を合わせる様子が描かれている。

解説は、「わたし」のモデルが造られた時代や場所、信仰のあり方などを説明する「この物語のモデルになった観音菩薩像」と、その造形について触れる「わたしのひみつ」から成っている。「わたしのひみつ」では、「男性?女性?」という質問への返答や、右足を少し前に出している理由などを述べている。


評者:多田 修(教学伝道研究センター研究助手)


掲載日:2008年7月10日