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季刊せいてん no.155 2026 夏の号
  • 著者: 浄土真宗本願寺派総合研究所編
  • 刊行年月: 2026/12
  • サイズ: B5判
  • ページ数: 67ページ
  • 価格: 本体637円+税
  • 出版社・取扱者: 本願寺出版社






●特集 「私の名著3」
「私の読書生活」相馬一意
「浄土真宗書籍ポジショニングマップ」編集室
「私の1冊」
 田畑正久・西原祐治・下田正弘・稲田英真・岩田真美・坪井 剛
 上杉智英・打本弘祐・ワンドラ藤原睦・大谷由香・内田准心・(付)編集室
「父の本棚」梯 信暁・高田文英・黒田義道
「〈講録〉の魅力」福井智行
【コラム】「〈写字台文庫〉をご存じですか?」編集室
【コラム】「〈御文章〉についた跡」編集室
「〈三万冊〉が生む揺らぎ―〈ふるえる書庫〉を開いて」釋 大智

「私の名著」の第3弾です。前回の特集は131号(2020年6月)でしたから、ちょうど6年の歳月が流れたことになります。その間、世の中には生成AIが登場し、あらゆる情報が簡単に手に入る時代になりました。本の内容も例外ではありません。そんな時代のいま、本を読むことの魅力や意味についてあらためて知りたいと思いました。さあ三たび、名著をめぐる旅にでかけましょう。


●はじめの一歩1 日本の浄土教 6 梯 信暁
「『往生要集』の念仏思想(1)―正修念仏の綱要―」

前回から日本浄土教に大きな足跡を残した源信和尚の教えを学んでいます。
源信和尚は『往生要集』冒頭において、「予がごとき頑魯の者」(私のような愚か者)のために「念仏」の教えを示すと言われています。今回は、「頑魯の者」と「念仏」という二つのキーワードに注目し、『往生要集』の教説を読み解いていただきます。法然聖人や親鸞聖人へと続く浄土教の流れをつかむことのできる解説、じっくりお読みください。


●はじめの一歩2 幸せってなんだろう―悪人正機の倫理学―38 藤丸智雄
「〈あたえられたこと〉の思い出について―『大きな木』と父の自転車―」

90歳の父が初めて語った、幼い日に父親からあたえられた自転車の思い出。なぜその思い出は父の心に残り続けたのか、なぜ父はその思い出を語ったのか―。名作絵本『大きな木』と父の自転車の思い出から、「あたえられたこと」について考えます。読めば、あなたの大切な思い出も、きっとよみがえってくるでしょう。


●聖典セミナー『歎異抄』3 松尾宣昭
「第二条―ただ念仏して」

今回から第二条に入ります。第二条は、親鸞聖人のお言葉が記された第十条までの「師訓篇」でもっとも長く、「ただ念仏して…」「地獄は一定すみかぞかし」など有名な言葉も数多く出てくる重要な条です。今回は学ぶのは、その前半部分、テーマとなるのは「信心」です。浄土真宗において「信じる」とは、どんな事態なのでしょうか?


●せいてん誌上講演『教行信証』「信文類」12 内藤知康
「阿弥陀様から頂く信心」

前号では、親鸞聖人が七高僧の書物などから引用される場合に「読み替え」をされることを解説いただきました。では、聖人は具体的にどのよう読み替えをされ、それによって何を明らかにされたのでしょうか。親鸞聖人の「信心」を知る上で非常に重要な引用文、善導大師『観経疏』三心釈の二回目です。


●せいてん流「字音」探訪 17 林 龍樹
「漢字の誤読とその影響」

聖典にまつわる漢字音の奥深い世界を探訪するコーナー。誰かに話したくなる「なるほど」情報をお届けしています。今回は、聞くとちょっと違和感のある読み方が、実は本来の読み方だったというお話。言葉の意外な背景を知れば、いつものお勤めがより味わい深くなります。


●法語随想 2 石井法水
「たれの人もはやく後生の一大事を心にかけて・・・」

「私は何のために生きているのか」、時にこんな問いがふと頭をもたげます。バタバタと日常に追われていると忘れていますが、それはやはり忘れているだけで、この問いは私たちにとって根本的なもののように思えます。そんな私たちを阿弥陀様はどのように支えてくださるのか。石井先生の厳しくもあたたかいご法話です。


●読者のページ せいてん質問箱 2 西 義人
「九條武子様って、どんな人?(中編)」

前号に引き続き、九條武子様についての質問です。今回強く印象に残ったのは、武子様が『歎異抄』第九条を特に深く味わい、「唯円のなやみは私たちのなやみでしたね」と語っておられたということでした。


●人ひとみな 四代目ナオシチの奮闘記 2 川勝顕悟
「孤独と批判の先に見えた、新しい景色」

伝統としきたりの世界で、強い想いを胸に挑戦を始めたナオシチさん。しかし、その歩みの前に大きな壁が立ちはだかります。その時、ナオシチさんを突き動かしたものとは、一体?「奮闘記」第2弾、ぜひご覧ください。


●念仏者はいま 本願寺派布教使・渡辺有さん
「ビハーラ僧として②」

前回に続き、渡辺有さんのインタビュー記事をお届けします。ビハーラ僧として活動する中で、時に問題が起こります。ただし、それらの問題は、僧侶としてのあり方に大きな示唆を与えてくれるものでした。渡辺さんのお話を通して、自己のあり方について、改めて考えてみたいと思います。


●西の空―心に響くことば
「カラダよ」(木村無相)

心に響くことばを美しい写真と共にお届けするコーナー。歳を重ねるとできないことも増えますが、若い時には見えなかったことが見えてくることもありますよね。そんな豊かな眼差しを感じる詩を、満点の星空とともに。