| 目 次 ・ 収 録 内 容 |
●特集 「浄土真宗の本尊」 「本尊とは何か?」武田 一真 「浄土真宗のご本尊Q&A」編集室 「凡夫を目当てに立ち上がる本尊―明和の法論を通して―」三浦真証 「オソウブツ(御惣仏)と呼ばれた本尊」蒲池勢至 「本願寺の〈木仏本尊〉安置」岡村喜史 「〈木仏点検〉について」編集室 【コラム】「〈お西は8本、お東は6本〉って、ホント?」 日々の生活の中で、私たちの礼拝の対象となるのが本尊です。今日、本尊には絵像・木像・名号といった様々な種類がありますが、それらはどういった関係にあり、現在の形式に至るまでどのような歴史があったのでしょうか。今回は私たちのよりどころとなる本尊について、その由来や意味を学んでいきます。本号を読んでいただくことで、日々のお参りが少し新鮮に感じられるかもしれません。 ●はじめの一歩1 日本の浄土教 4 梯 信暁 「良源の念仏思想とその影響」 前回は、比叡山の僧侶と貴族らが具体的にどのような接点を持っていたのかを学びました。その中、藤原師輔からの求めによって、良源が著したのが『九品往生義』です。貴族に向けて書かれた本書には、どのような内容が説かれているのでしょうか。またこの時代には、良源以外にもさまざまな学僧が活躍をしています。彼らがどのような浄土教を構築し、どのように貴族らと関わっていったのか、という点についても解説をいただきます。 ●はじめの一歩2 幸せってなんだろう―悪人正機の倫理学―36 藤丸智雄 「異文化を超えていく仏教―違いを超えていく仏教の伝統と今―」 インドで生まれた仏教は、さまざまな国に伝わり、その土地土地の人びとに受け入れられてきました。時代をこえ、国境をこえる仏教という教えが持つ力について今回は解説していただきます。主な登場人物は、アレクサンダー大王、ミリンダ王、そして平井堅さん似の男性とヤギさんです。 ●聖典セミナー『歎異抄』(新) 松尾宣昭 「前序」 本号から新たに、龍谷大学元教授で本願寺派司教の松尾宣昭先生にご講義をいただきます。担当いただくのは『歎異抄』。本誌でたびたび取り上げられてきた聖典ではありますが、何度読んでも新しい発見があるのが本書の魅力です。このたびは、松尾先生の鋭い切り口から解説をいただき、唯円が「耳の底に留」めた親鸞聖人の声を共に聞いていきましょう。 ●せいてん誌上講演『教行信証』「信文類」10 内藤知康 「阿弥陀仏はどんな仏様なのか?」 前号から「信巻」の『往生論註』引用について講義をいただいています。今回は、同じく『往生論註』に示される「二種法身」の解説を通して、阿弥陀仏がどのような仏様なのかを窺います。そしてその「二種法身」が、二不知三不信で示される「実相身・為物身」とどのような関係なのかについても学んでいきましょう。 ●せいてん流「字音」探訪 15 野村淳爾 「〈チ〉―音の脱落について」 聖典にまつわる漢字音の奥深い世界を探訪するコーナー。誰かに話したくなる「なるほど」情報をお届けしています。漢字を発音する際、漢字の右仮名(フリガナ)と合っていないものがあります。今回は、漢字自体も、読み方も、意味も難しい、「涅槃」という漢字の「音」について掘り下げていきいます。 ●法語随想 4 福岡智哉 「なんぢ一心に正念してただちに来れ・・・」 阿弥陀さまは、私に、ああしなさいこうしなさいとはおっしゃいません。ありのままの私を、そのまま救い取ってくださいます。今回は、ご家庭での出来事を通して、そのような阿弥陀さまの偉大なるお救いについてご法話いただきます。 ●読者のページ せいてん質問箱 4 上野隆平 「〈浄土〉という言葉は、どんな意味?」 浄土真宗の方は、「浄土」といえば真っ先に、阿弥陀さまの世界をまずイメージされることでしょう。しかし「浄土」という語は、「仏国土」という他に、もう一つ重要な意味を持つそうです。それはどういった意味なのでしょうか。身近な言葉でも、意外と知らないことに気づかされます。 ●人ひとみな お坊さんママ奮闘記!?(終) 南條成美 「築地・法重寺の日常から」 浄土真宗の情報冊子「フリーペーパーののさま」の編集長、南條成美さんのエッセイ。普段、お寺とのご縁がない方の中には、お寺にいくことにハードルを感じておられる方もいらっしゃるでしょう。南條さんは、さまざまな活動を通して、お寺と皆さんとのご縁作りを大切にされています。最終回は南條さんが、目指すお寺のあり方についてお話いただきます。 ●念仏者はいま 龍谷大学大学院 実践真宗学研究科特任教授・葛野洋明 「伝道の心得④」 葛野洋明さんへのインタビュー、最終回です。葛野さんには、これまでの歩みを振り返ってもらい、様々な話をお聞きしました。それをうける今回は、現在の葛野さんが、実際の布教現場で大切にしていることをお話いただきます。これから布教伝道を志す方には必読の内容です。 ●西の空―心に響くことば 「冬晴るる」(木村無相) 心に響くことばを美しい写真とともにお届けするコーナー。 雪で白く輝く山々を通して、自身の命について思いを馳せる作者。雲一つない空と、一面に広がる銀世界に心奪われます。 |
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