Ⅴ-0219領解文 もろもろの雜行雜修自力のこゝろをふりすてゝ、一心に阿彌陀如來我等が今度の一大事の後生御たすけさふらへとたのみまうしてさふらふ。たのむ一念のとき、往生一定御たすけ治定とぞんじ、このうへの稱名は、御恩報謝とよろこびまうし候。この御ことはり聽聞まうしわけさふらふこと、御開山聖人御出世の御恩、次第相承の善知識のあさからざる御勸化の御恩と、ありがたくぞんじ候。このうへは、さだめおかせらるゝ御をきて、一期をかぎりまもりまうすべく候。